- 69 :名無しさん 08/12/03 00:54 ID:8RPrCTTHGK (・∀・)イイ!! (6)
- 卒業旅行として行ったタイ。
初めての友達との海外旅行。
当時としては高級品だったビデオを持って出かけた。
操作方法は事前にペットのPちゃんで試していた。
Pちゃんは犬。当時8歳。出発当日もお見送りをしてくれた。
旅行先で、ビデオのメモリが足りなくなって、
試し撮りのPちゃんを消して友達との思い出を撮った。
「Pちゃんはまた撮ればいいや」と思っていた。
帰国後、実家の犬小屋はカラッポだった。
玄関のドアを開ける前に、私はワンワンと泣き出してしまった。
大泣きで家に入ったあとも、恐くて「Pちゃんは?」と
なかなか聞き出せず、グズグズと泣いていた。
察した母が言うには、私を見送った2日後の朝、
犬小屋で冷たくなっていたそうだ。
あの日以来、ずっと胸につかえたとてつもなく重い小石。
「また撮ればいいや」は永遠になく、
うかつにも消してしまった、公園ではしゃぐPちゃんの姿。
自分が殺した と思った。
自殺という意味ではなく、本気で自分に死んでしまえと思った。
あの日消してしまったPちゃんは、もう思い出せないけど、
その頭を撫でたときのゴリゴリとした感触、
口元のたるんだ部分をひっぱった感触、
裏っかえして遊んだ垂れた耳、
背中を撫でたときの少し油っぽい毛並み、
全部、全部、今でも鮮明に感覚がよみがえる。
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